私が両手で築こう あなたの夢——コンゴ民主共和國キンシャサ中央大市場プロジェクト

        コンゴ民主共和國キンシャサ中央大市場プロジェクトは、コンゴ民主共和國キンシャサ市植物園の東側に位置し、敷地面積36750㎡、建築面積約78000㎡で、移動ブース、店舗、冷凍倉庫、物流施設などから構成される。プロジェクト用地は50年以上前に建設され、全國最大の市場であった舊ZANDO市場である。本件プロジェクトは同國インフラの現代化ビジョンを実現する枠組における非常に重要なプロジェクトであり、新しい中央大市場を活かして現地の経済貿易環境を改善し、現地経済のサステナビリティ発展を促進することを目的としている。

        ZANDO市場で服裝露店を7、8年間経営してきた元露店販売員のHélèneさん（32歳）は、「私は清潔な身なりで帰宅した日は1日もなかった。私のブースは毎日ゴミや汚水に囲まれ、嫌な匂いは永遠に終わらない悪夢のようだった。ここにはトイレも水も電気もなかった。一番辛いのは雨季だ。排水溝は長年詰まっているので、雨が降るたびに市場全體が水沒し、何度か荷物が流されてしまった。でも、仕様がない。子供2人いる。自分があまり教育を受けていない。露店は私が夫と家族のためにできる唯一の仕事だ。きれいな露店を持つことは私の一番の夢だ」と心情を語った。

露店現狀

竣工済A區2階建てブース

        現地労働者のAlanさん（33歳）は、2022年9月のプロジェクト著工時から工事現場で働いてきた。最初はただの雑役だったが、彼は勤勉有能で、頭が良くて勉強が好きで、暇があったら中國人先輩から鉄筋や型枠の作業方法を學び、真面目に実踐に移し、次第に図面を読めるようになった。プロジェクト本體施工時、プロジェクトチームはAlanさんを班長に任命して夜間工事を進め、いつも任務を立派に完成し、プロジェクトの現地班長になり、待遇も高まった。

        本體落成後、Alanさんは左官に応募してきたなんて、みんな困惑した。何度も聞いてみたところ、彼は恥ずかしそうに言った。「プロジェクトに就労する1年前に失業した。自分には何の技能もなく、特にキンシャサという人口がとても多い都市では、就職先がなかなか見つからないので、私は元ZANDO市場で服裝露店運営を妻に手伝った。妻と結婚して以來7、8年間で生活が辛かった。子供がまだ幼く、生活が大変だった。だからプロジェクトの労働者募集を知った途端、躊躇なく面接に來た。何の技能もない為、最初は筋肉労働者として働くしかなかった。中國人先輩の韓さんに特に感謝している。常に辛抱強く現場の施工知識を教えてくれて、図面の読み方も教えてくれ、私ができることは増えてきた。プロジェクト本部は昇進昇給してくれて、家庭生活を潤してくれた。妻には周りの環境が悪くて辛いから、もう露店を辭めてもよい。私は1人で家計を支えられるからと言った。だが、妻は私の負擔を少しでも軽減すべく、露店を続けている。私は感動した。妻がずっときれいな露店を望んでいる。私は自分の手で建築してプレゼントとして妻にあげたいので、煉瓦組積技能の習得を申し込んだ」。そう言って、Alanさんは目が潤んだ。プロジェクトチームはすぐに彼の申請に同意した。

        本體落成以降の數ヶ月後、Alanさんは期待に背かず、チームを率いてA工區露店の築造作業を見事に終えた。どの露店にも彼が自ら積んだ煉瓦がある。

        雇用社會保障局長は、「中央大市場はGombe區商業センターのイメージ向上だけでなく、現地雇用を確実に促進した。時にはプロジェクト現地労働者が800人と多くいる。800人の後ろには800世帯がいる。特に威海國際會社が迫った工期に直面している中、現地従業員を採用し続けてくれ、多くの優秀な技能工を育成してくれたことに感謝したい」と謝意を示した。

        アフリカ市場運営會社のSOGEMA社長は「キンシャサ中央大市場プの設計と建設は現在アフリカ全域で唯一のプロジェクトであり、非常にアフリカならではの特色を持っている。キンシャサがこのような大市場を必要としているだけでなく、コンゴ全域ひいてはアフリカ全域にこのようなプロジェクトを推進したい。威海國際會社から頂いた貢獻に感謝したい」と稱賛した。